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テーマ 科学的介護を見据えた介護福祉学の到達点
~全人的介護と科学的介護の調和に向けて~

第32回 日本介護福祉学会大会の開催にあたって

 2024年度、第32回日本介護福祉学会大会を開催するにあたり、歓迎のご挨拶とご案内を申し上げます。

 2023年に新型コロナウイルスは5類感染症へと移行しましたが、今も介護福祉や医療、保健の領域において大きな影響を与えています。本学会ではその使命を果たすべく多くの活動を行ってきました。その結果、介護福祉の最前線で多くの専門職の皆様が、支援を必要とする人に寄り添い、支援に臨まれていることを明らかにしてきました。皆様には心より敬意を表します。

 さて、新型コロナウイルスに限らず、感染症との向き合い方は新たなフェーズへと移行しました。そのような中、第32回大会は5年ぶりに参集・対面での現地開催とすることとしました。

 大会テーマは「科学的介護を見据えた介護福祉学の到達点 ~全人的介護と科学的介護の調和に向けて~」です。本学会は1993年に設立して30年が経過します。これまで機関誌『介護福祉学』においても論壇で“介護福祉学の構築”の検討を続けてきました。今後、我が国における介護はエビデンスに基づいた科学性がますます求められてくるでしょう。他方で、この間介護福祉の現場で大切にしてきた“全人的介護”の重要性が否定されるわけではありません。そこで本大会では、“全人的介護”と“科学的介護”の調和について模索することを通して「介護福祉学」の到達点を議論していきたいと考えています。非常に挑戦的なテーマとなりますが、5年ぶりの現地開催の大会において、皆様と議論を発展していけることを期待しています。

 学会員の皆様はもちろんのこと、介護現場で活躍される皆様、介護の未来を担う学生の皆様のご参加もお待ち申し上げております。第32回大会が有意義な大会となりますよう、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

            32回日本介護福祉学会大会

            大会長兼実行委員長 畑 亮輔

​                          (北星学園大学 社会福祉学部 准教授)

(サイズ圧縮)畑写真_edited.png
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